■第一部■ - 8 -shall we kill |
パァーンその瞬間「赤い何か」が飛び散ったと同時に、二人の体も飛ばされた、一瞬時が止まったかと思った。 しかし、奥はムクリと起き上がり風見を起こしに行った。 何ごとも無かったかのように帰る奥・唖然として何が起きたか分からないクラスメイト・苦虫を噛んだ様な顔をしている斎藤。 誰もの時が止まった・・・・が斎藤が口火を切った。 「奥君、何で分かったんだ・・・・分かるはずが無いのに。」 驚愕を超えて、恐ろしさまで感じてしまう、そう西村は思った。 それと同時に「ひょっとしてコイツが優勝するのでは・・・・報告書には・・・なのに。」 そう深い考えのうちに、奥も喋りだした。 「簡単な事だね、そこに置いてあるロウソクを使った簡単なトリックじゃないですか?」 「じゃ、じゃあ説明しろよ!」 及川が堪らず喋った。 「そのグロックって銃に仕掛けは無いが・・・・弾に仕掛けがある、弾には『水素』・『アルカリ性の水に溶けやすい気体』・『水』・『ある液体』が三つの区切りで分けられていて、『水素の部屋』・ 『水とその気体』・『フェノールフタレイン液』が入っていてそう、その液が『フェノールフタレイン液』であったことがトリックだ、で、無論火薬も入っていて、発射・・・・しかし水素のがロウソクと結びつき、俺の手前で、爆発。そこで『フェノールフタレイン液にアルカリ性の気体が入り赤く変化した』・・・・でないでしょうか?」 斎藤は、無表情のままこう喋った「どこで気がついたのか」と・・・・ 「アンタがあまりにも弾倉をあけたり閉めたりしているからだよ、あと臭かったしな。」 すると、訳も無く斎藤は満面の笑みとなり、いきなり 「皆さん!転校生が待っているので、早速入れましょう。」 『ガラガラ』すると身長が178cm位の白面の外国人が入ってきた。 『ロバーツ・グリーン』と黒板に書き、斎藤はこう喋った。 「転校生のロバーツ君です、三班に入り、三班の班長をしてもらいます、皆仲良くな。」 ああ、自分なんか生まれなければ良かったのに・・・・ゲームではそう思ったものが、弱者だ。 |
【残り31人】 |
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