■第一部■  - 7 -黒と赤






「班長は以上だ・・・・質問は・・・・無いか?」
「おい!ちょっと待てよ!俺たちを殺し合わせるだと・・・笑わせるな!!」
男子二番須田 一馬の声だった。
「キミ、自分たちの置かれている立場が分かっていないようだね・・・・・・・じゃあ、ちょっとしたゲームをしよう」
すると斎藤はカードとグロックという銃を持ち出して。
「このカードに1〜16の黒と赤の数字が書いてあります、赤は女子・黒は男子・・・あと、『Free』というカードも二枚入っています。このカードで命を懸けたゲームをしてもらいます・・・じゃあ、まずは一枚・・・ハイ・・・・・
女子4番風見 呼春。風見さん前に・・・このカードから一枚ひいてください。いいですか・・・・・・コレでいいかな・・・・・はい黒の4・・・ってことは男子4番奥 佳祐、だな・・・でて来なさい!」
奥は不承不承出てきた。
「よし、ゲームの準備は終了です・・・・じゃあ〜風見さんこの銃で奥君を撃ち殺してください・・・・ただ弾は一発しか入ってません、で、もし殺せなかったら両方射殺ですから・・・・」
「待てよ!!何で二人がこんな目に合うんだ!」
川津が必死に叫ぶ・・・が聞こえないフリをしている・・・
奥はひっそりと、風見に耳打ちをした「風見、俺を殺せ」
パァーン!!乾いた爆発音が部屋中に響くと同時に、赤い何かが飛び出した・・・・

生きるためなら人は悪魔にだって媚びる・・・・・



【残り31人】

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