■第一部■ - 6 - 過去の快楽 |
そう、頑強そうな兵士が持ってきたのは西村の遺体・・・損傷は激しく、何かで殴られたか? 殴られて、頭蓋骨が陥没し所々かけており、脳ミソも垂れ落ちていた・・・ 女子13番 中村加奈はあることに気がついた、おびえた声で恐る恐る斎藤に質問をした。 「先生・・・西村先生は・・・どうしたんですか・・・・なんで死ななきゃいけないんですか!」 斎藤は少し返答に困ったが、こう答えた。 「いいか、西村先生はこの実験に強く反対してな、絶対駄目だ!といったので、ちょっとした罰ゲームを与えました。」 次の瞬間「ゴロッ」と何かが落ちる音がした。 斎藤はシマッタ・・・と言う顔をした。奥は背伸びをして覘いた、その先にあったものは・・・千切り取られた手足。 奥は、必死に平静を装った、しかしこんなショッキングなものを見てしまったら、おそらく、どんな人でも、驚き あるいは発狂してしまうだろう。そんな考えが、頭によぎった・・・その頭の回らない一瞬。 右側の席から 「アンタ・・・人の命を何と考えているの・・・殺してやる!!」 そう女子16番盛川 愛だった、いつになく、恐ろしい声だった。 「うわぁぁぁ!!殺してやる!!」 そういって、斎藤にシャーペンを持って突進した。 斎藤の2mほど手前だろうか、そこに来た瞬間「ダン!ダン!ダン!」と銃声がした、その瞬間盛川の体は吹っ飛び、腹に30センチほどの穴が開いた。 「ビシャァ」血と内臓が飛び散る・・・まさに地獄絵図といったところだ・・・ 斎藤は息の根の盛川に近づき、こういった 「キミのゲームはココで終わりです、相性テストは相手を見てからやる事だな」 といって軍用ナイフを喉に深々と突き刺した。パタ・・・苦しそうにもがいてた手が、床へ落ちる。 「ふう、いいかぁ〜コレは見せしめじゃないぞ決闘だからな、いいか、コレからゲームのルールを説明するぞ静かに聴くんだぞ・・・いいな」 「この島は木内島といい、で現在地は木内村立第一中学校だ、このゲームは基本的に、禁止エリアは設けませんがこの中学校だけは立ち入り禁止とするからな、気をつけろよ、今回は班行動として、班のキャンプも設けていてそこに武器やいろいろなものが置いてあるからな。 もちろん、デイパックも渡すがそれ以外にもあるってことだ。 「グス・・・ヒェヒェ」誰かのすすり泣く声・・・男子7番波川 洋介だ・・・ 「どうした、男のくせにだらしないな・・・」 斎藤の恐ろしい声・・・ 「黙って座りやがれ!」 そういわれると波川は死んだように座った・・・ 「いいか、コレは重要だからよく聞けよ・・・今回私たちで班長を決めさせてもらいました、この班長が死んだ瞬間・・・班員も死んでもらいます・・・質問は受け付けないからな・・・今から発表するぞ。 一班・・・男子1番大久保 良一・・・2班・・・奥 佳祐 三班・・・は、まだだな・・・ 四班・・・八戸 夏彦 五班・・・小野寺 尚人 六班・・・及川 将 七班・・・白川 優 八班・・・水人 竜 世の中の常識・・・自分の常識・・・その中に親友が悪魔となる瞬間はあるだろうか・・・・・・ |
【残り31人】 |
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