■第一部■  - 5 - 悪魔のルール






「いいかぁ〜今回は、今座ってる奴らとは仲間同士だ。」
男子九番小野寺 尚人はこう思った、「チームで優勝、ということは、4人優勝できるのか・・・」
思ったらすぐ行動に移す、コレが尚人の特徴であった。
「先生、仲間同士ということは、4人生き残れるのですか・・・」
斎藤はニヤリと不敵な笑みを浮かべて、こう続けた・・・
「小野寺君かな、いいところに着目したね、確かに、チーム戦だけど・・・4人生き残った場合は・・・・・・3人にします。」
「オイ!!ふざけんな、どうやって3人にするんだよ」
後ろからの怒号、この声は・・・
男子11番及川 将だった・・・
斎藤は何も無かったように、続けた
「いいか、世の中には得をする人、損をする人がいます当然このゲームでも同じです、よって4人の場合、首輪をランダムで破壊します。」
「ウソよ、そんなの私信じないわ」
女子12番桜田 佳子が鳴きそうな声で言った。
「ウソだと思うかい?・・・無言の返答か・・・分かった見せてやる・・・」
「ガラガラ」兵士が二つ、なにやら、ブルーシートにくるんだものを持ってきた。
斎藤は、不敵な笑みを浮かべながら
「いいかぁこの2つのモノはお前たちの真実さ!!」
「ギャァー!!」
次の瞬間悲鳴が教室に響いた。
「コレが現実だ!!さっさと目を覚ましやがれ!!」
斎藤の怒号と、生徒の悲鳴、響きあって、少しコーラスにも聞こえた―



【残り32人】

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