■第一部■  - 11-Are you Ready?






「誰が誰を殺してもいいさ、自分が死ななきゃ―」
冷たく武藤が言い放った、そうまさに武藤の言うことが正論だ誰もがそう思った
しかし奥寺は
「そんなのおかしいよ、誰もこんなゲームをやりたくてこの中学校に入ったわけじゃないだろ」
「それも正論だ―しかしよく考えてみろ、自分から死にたいやつもいないだろ、だから殺すのさ人という魔物は」
そりゃそうさ、誰もが死んで喜んでGO GO HEAVENなんてやつはいないさ
「ともかく、武器を持とうぜ、俺はこのヤッパでいい、奥寺はこのチャカを持っておきな、女子は俺らが守る」
「いらない―俺は人を殺せない…白川これを持っておけ…」

「あ〜あしかし面倒なことになったなぁ〜ファッキン」
奥が気だるそうに言い放った。
「お前は恐ろしく冷静だな、まるで明智光秀みたいだな…」
川津が続く
「やめてくれよ、俺はあんなにひどい人間じゃないぜ、よせよ」
笑いながら続く。
「ねぇ、笑うのもほどほどに武器を確認しましょう」
成川が冷静に喋った
奥は無言でうなずきデイパックを一つ一つ開けていった。
8つあけた、そのうちアタリは5つ。
「何々、デザートイーグル.50AEとM92Fミリタリー・シグザウエル・ハイキャパシティー・コンバットナイフかぁ」
銃器・武器に詳しい川津がすらすら述べた。
「一人ひとつもてるわね」
風見が喋った
「そんな感じだな、俺はこのデザートイーグルを頂戴するぜ、俺以外には使えない」
と奥
「何だと…そうか、そういう意味か、じゃ俺はミリタリーを」
川津
「私はこのハイなんだかってやつを」
風見が恐る恐る手を近づける
「私はさいごかぁ、シグザウエルね」
成川が手に取った。
「操作方法は簡単だね、弾倉を取り替えた時に、一回リロードするだけだよ」
と川津の説明
「コンバットナイフは誰の?となるがここは人殺しの感じがする俺か」
奥が学生服のボタンを外し、ベルトに差し込んだ。
「これで準備万端ってやつか」
と言い終わった後に、積み上げたデイパックが崩れて、一枚の赤のCDが出てきた。
…CD?と誰もが見つめた、がその後奥がCDを取りに行った。
「そういえば…川津、お前PC持って来てなかったか?」
はぁ?という顔をしながら
「一応あるけど」
奥がニヤリと笑い
「俺、じぃさんがその手のプロでね、そのCDに何かあるかも」
と紙に書いて見せた。

人生塞翁が馬何が起こるかわからない、どちらに転ぶかわからないから面白いんだよ、このゲームは…ある優勝者の話だった



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