■第一部■ - 10 -他人 |
まだ、プログラムが始まっていないというのに、デスクは異様な盛り上がりを見せていた それには理由があった。そうオトナたちのくだらない、プライドによって命を落とした84名の話にもかかわってくる、ある理由… 第一回PG・第二回PGはどちらも優勝者が決まらなかった、その公式データーには「全員政府により処刑」と記入してあった。が、違った。 真相は、「首輪」であった。政府が前と同じ首輪「ガダルカナル」を使ったら、前の政府と変わらないだろう…という理由から。 第一回PGでは「Mid Night1号」これは誤作動により、全部爆発し42名全員死亡。 第二回PGでは「ミッドウェーSea BATTEL1号」これは、簡単に首輪が外れてしまい、生徒による本校襲撃が起こった。 これを反省に作られたのが「Blood REIN」と題された、首輪である。 ・・・ 斎藤はマイクをもって、デスクの大衆に声をかけた。 「これから、オッズなどを紹介します…静かにしてください!」 ・・・ 「なぁ、俺たち、これからどうすればいいんだよ…」 「どうにもこうにも、友達殺せって言うんだろ。」 緊迫した面持ちの奥寺と比較的楽観の武藤。 七班の、男子二人だった。 「なぁ、班長さんよ、俺たちはココがキャンプなんだろ、安心できるんだから、デイパックとやらを開けようぜ。」 武藤の言葉に対して 「そうした方がいいのかな?」 と白川。 全部でデイパックは一つの班に8つ行く。 七班の一つ目「釘付きバット」2つ目「スミス&スェッソンPC」というマグナムと銃弾50発分 3つ・4つ・・・・と開けていくうちに、アタリ…いわゆる「殺傷能力のある武器は3つだった」 「釘つきバット」・「スミス&スウェッソン」・「日本刀・飛燕」だった。 「これってはずれかしら…全体的に」と白川「まぁまぁ何じゃねえの」と武藤「これで人を殺すの…」と奥寺「…」何も喋らず中村 しばらくの沈黙が流れる… 「ねぇ、皆生きて帰れるのかな…小野寺君とか奥君・川津君は何か考えはないのかな?」と中村。 「無理だと…思うよ、だってあのロバーツとか言う外人が何考えてるかわからないし…それに」 奥寺が喋るが武藤が「それに…って何さ」 「奥君とかゆーくんとか小野寺君だって…いざとなったら僕たちも殺すんじゃないかって!!」 ゆーくんとは奥寺の川津の呼び名である… それを機に誰も喋らなくなった… 人が人を殺すとき…何を考えるのだろう… |
【残り31人】 |
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